■ナビの比較
GPSが利用されている機器として
1.車載のカーナビ、2.PDAカーナビ、3.ハンディGPSの違いを比較します。
◆価格の違い
1.車載のカーナビは、15万円〜30万円と高価
2.PDAカーナビは、7万円〜8万円と比較的安価
3.ハンディGPSは、3万円〜11万円と価格に幅がある
◆大きさと重さの違い
1.車載のカーナビは、カーオーディオサイズで軽いものでも500g以上
2.PDAカーナビは、手のひらサイズで携帯電話並みの140g〜160g
3.ハンディGPSは、手のひらサイズで小型のもので80g〜中型で220g
◆機能の違い
1.車載のカーナビは、TVやDVD付きなど多機能型が多く、機能が多彩だが取り
付けが必要
2.PDAカーナビは、軽く持ち運びが自由にできて、ナビ機能の他にPDAの機能
も利用可
3.ハンディGPSは、電池で長時間稼動し、現在位置を捉えたり記録できる専門的
な機能が充実
◆用途の違い
1.車載のカーナビは、車専用のナビとして使われている
2.PDAカーナビは、車、バイク、自転車、徒歩ナビなど用途が広い
3.ハンディGPSは、山や海の専用ナビとして使われている
◆メリットの違い
1.車載のカーナビは、車専用で画面が大きく高機能で車載するため電源の心配がない
2.PDAカーナビは、いつでもどこでも使えて携帯性に優れソフト更新が簡単
3.ハンディGPSは、アウトドア向きで手軽に紙地図といっしょに利用できる
[車載カーナビ]
従来のカーナビは、車に取り付けることを前提としているため、GPSで1度測位した位置を車のジャイロ、車速センサーなどを使って補正していますが、ポケットカーナビではGPS単体で測位したデータを使っています。これはGPS単独測位といわれるものでGPSの精度が向上したことにより可能となりました。
このことにより、カーナビは車から離れて持ち運ぶことができ、徒歩ナビを始めとしてバイクナビ、自転車ナビ、観光ナビ、登山などで使うことができます。(重さは携帯電話並みの150g程度)
最近では車から取り外せるカーナビもありますが、外したときの機能が制限されたり、
電源の問題やそれなりの大きさや重量(500g以上)があるため徒歩や自転車などでの用途には向きません。
[携帯徒歩ナビ]
GPS付きの携帯型の地図案内システムは、国内外の企業で製品化されているものがありますが、あくまで徒歩向けの仕様で、車載カーナビのような本格的な地図を使ったナビゲーションシステムを組み込んだ例はありません。(GPSを使ったPDA地図ソフトはいくつかあります)
携帯電話はあくまで通話が主体であり、GPSで位置情報を捉えるとき通信による補正手段で位置を決めているため、カーナビのような連続した長時間の使用は、想定されていません。
また、携帯電話での利用は通信費がかかることが前提ですが、ポケットカーナビでは、ソフトや地図はすべて単体利用できるように組み込まれているために通信課金による費用は発生しません。(GPS衛星の利用についても現在無料となっています)
[カーナビ以外の用途]
汎用OSを使ったナビゲーションシステムであるため業務用のアプリケーションに組み込むことができます。防災、福祉、警備、宅配、引越、物流、タクシー、観光ガイド、保守サービスなどの分野での応用が期待できます。
また、車に固定されるナビとは違いハンディーナビであるため、旅行やアウトドア用のレジャーナビとしての利用を考えています。
そのため詳細なスポットタウンコンテンツや山岳地図として登山道や等高線の入った国土地理院の1/25000彩色地図のネット配信サービスなどを予定しています。(従来のカーナビ地図は都市部を離れると道路線だけのつまらない地図になってしまう)
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