矢野経済研究所の調査によれば、2003年の日本のカーナビ市場は、約280万台で、欧州が140万台、米国が40万台となっている。欧州市場の約50%はドイツが占めている。
欧米の消費者は、日本のような高額DVDやHDDナビはまだそれほど関心が高くな
く実用性の高い比較的簡単で安価なナビを好むようである。
よく言われるのは、高価なナビやカーオーディオは、車上荒らしの格好の標的となるため、取り外しできるタイブを選び、トランクにしまう人もいるようだ。
また最近では、欧州において、特にドイツで簡易型PDAナビの人気が高く、台湾のメーカーがハードの売上げを伸ばしている。
欧米のビジネスマンは、日本と違いPDAを利用している人が比較的多いためPDAにナビソフトをインストールして利用する方式が支持をされているようだ。
残念ながら、日本はカーナビ大国であり、あまりにも車載カーナビがメジャーとなってしまったため、これまでPDAナビの市場は注目されていなかった。
しかしながら、この世界的なトレンドは、かならず日本、中国を始めとしたアジア圏に浸透してくると考えられる。そのとき日本の精緻な地図を使ったモバイルナビが世界的に評価されるようにマーケットを活性化しておく必要がある。 |